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東北 復興 現状 ニッチ [話題]




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東北 復興 現状 ニッチ


<被災地に立ち込める暗雲の正体>

震災から3年がたち、東北、特に被災地では
ボランティアツアーなどが一段落し、震災直後の
ようなソワソワ感がなくなりつつある。


その代り、ダンプや重機が所狭しと走りまわる少し
乾燥した風景である。


震災の教訓は決して忘れてはならないが、
出来事自体の風化はもちろん避けられないようだ。


大量の復興マネーがかろうじて経済を支えている
ように見えるが、それもあと数年のことだ。


善悪の問題ではなく、カネの切れ目が
縁の切れ目になる場合も多いだろう。


そんな中、自走自立の強いビジネス、そして
経済がなくては、東北の未来は
ちょっと残念なことになるだろう。


総花的でだらだらとした投資をすぐにやめよう


批判ではなく提案をということで、一点突破主義で
産業を光り輝かせるために私たちは
何をしたらいいかを考えてみる。


戦略的につまり究極的な産業の
選択と集中を行う必要がある。


これにはひどい痛みが伴うが、致し方ない。


その理由は明確なのだ。


プレイヤーが圧倒的に不足しているからだ。


国や自治体から委託を受けた研究機関が
机上でプランニングした東北の未来プランに、
殆ど現実味を見出せないのは、多くの紙に
その産業を担うプレイヤーの顔が
見えてこないからだ。


例えば、人口が震災後から20パーセント
も流出している町で、「観光で街づくりをしよう」
なんてことが平気で書かれている。

考えても見てほしい。

自分の町の住民すら、つなぎとめておけない町に
なんでよそから人を呼んでこれるんだろう。



<強い産業基盤の雇用がなくては町からは誰もいなくなる>


金をどれだけばらまいても町にそわそわ感が戻って
こないのは、とんがった産業が育っていないからだ。


定常的な雇用も育たない。


復興需要で働き手は集まっても、その家族が
ついてこないのはどういうことか。


働き手もそこを定常的な生活の場所
として選んでいないからだ。


緊急的な雇用が一過性であることは誰にでもわかる。


厳しいようだが、私たち東北人はあの大震災をも、
そろそろ外部環境の一つとして冷徹に捉え、産業を
作っていくことに舵を切らなければ、次の3年後は
絶望的な衰退が待っている。


昨日、『99%の絶望の中に1%のチャンスは実る』
(ダイヤモンド社)を出版したそうだ。


この本にはどうやって下り坂にある
町づくりを再び盛り上げられるか、
一点突破の戦略構築方法を書いた。


これはすべて自身の経験に基づいた
真実のストーリーです。

これから地域活性化に取り組む都会のビジネスパーソン
既に地方で取り組んでいるプレーヤーの
皆さんに是非読んでもらいたい。

何らかのヒントになるかもしれない。



<東北をアジアの食材供給基地にしよう>

さて、そんな中でいくつかの希望が発掘されたと
すれば、しかも震災前よりも注目度が高まったものは
何かといえば、それは間違いなく農業・漁業など
いわゆる一次産業です。


しかも特徴は超ニッチだけど、つぶ揃いです。


個々はすごい競争力をもったものが
勃興してきている。



ラグジュアリーイチゴ.jpg



三陸の漁業、宮城南部の大規模イチゴ団地から
出たラグジュアリーイチゴなどはその典型例だ。


ただし、ここでも一部で残念な現象が起きている。


オランダ型の大規模施設園芸を
ただまねればいいという発想だ。


大規模集約化だけに答えがあるような
論調さえある。


これは間違っていると思われる。






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